チキンオーバーライスのキッチンカー!スタービンズさんインタビュー@神栖
茨城県神栖市に拠点を置く、チキンオーバーライスのキッチンカー「Starvings(スタービンズ)」さんにインタビューさせていただきました。
スタービンズさんは、森田さん、お姉さん、お姉さんの旦那さんで運営されています。
お客様が途切れない、人気のキッチンカー。
スタービンズさんは、どんどん出店場所が増えているので、最新の出店情報も最後にご紹介させていただきます。
キッチンかーを始めようと思ったきっかけや食への思い、こだわっている部分などインタビューをさせていただきましたので、よかったらご覧になってください。
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キッチンカーを始めたきっかけ
キッチンカーを始めようと思ったきっかけから教えていただいていいですか?
らき子
キッチンカーを始める前は海外で勤務してまして、
コロナが流行ってきて解雇ということになったんです。
自分は寿司で海外に行っていたので、神栖に帰ってきて最初は寿司を考えてたんです。
でも、どんどんそのコロナっていうのが輪郭を現してきて、対面商売っていうのがなかなか難しくなってきたんで。
じゃあ自分は料理人として今何をすべきかなって考えたときに、やっぱりその食を忘れさせないようにというか、食の大事なこととか、あとは何だろう、新しい提案ですよね。
食べものに対しての提案とかをするのも自分たちの仕事かなって考えてるんで、そこでじゃあ新しいものが何かと探るとキッチンカーの方が僕は合ってるかなと思って。
Starvingsさん
寿司職人さんということで、ジャンルとしては全然違ったところだったんですね。
らき子
そうですね、まったく違うもので、自分も挑戦なんで、やるからにはなんか新しいものを生み出して、広めやすいものっていうのが自分のコンセプトですね。
Starvingsさん
お店を構えるということではなく、キッチンカーを選んだ理由もそういったことですね
らき子
そうですね。広めるためにっていうのもありますし、あとはこういう時代なんで。
それと自分の挑戦というか。
このタイミングじゃないとキッチンカーという選択をしていなかったと思います。
もっといえばキッチンカーのことが頭によぎることもなかったかもしれません。
コロナ禍でも前向きに考えてやってみようっていう、自分なりの挑戦ですね。
Starvingsさん
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チキンオーバーライスについて
キッチンカーを始めるにあたって、メインメニューは何にするか悩みましたか?
らき子
ニューヨークで屋台飯を食べたときに、うまいなんだこれはと衝撃を受けたのがチキンオーバーライスでした。
その時にはもう、チキンオーバーライスを日本で広めたいなと思っていました。
Starvingsさん
ニューヨークって結構屋台が多いんですか?
らき子
屋台多いですね。
基本的には、ニューヨークの場合人種も多いんで、それなりに人種の数だけというか、それなりのものがありますよね。
ケバブもあるし、タコスもありますし。
チキンオーバーライスって、アメリカ全土にあるんですが、特にニューヨークで流行ったんですよ。
「ハラルガイズ」っていうのがニューヨークにあるんです。
チキンオーバーライスっていうと「ハラルガイズ」が一般的なんですけど。
でも自分らがやってるのは、またちょっと違くて。
自分が住んでた土地がニューヨークの中でもクイーンズ区と言って、マンハッタンの右下なんですけど。
そこは人種が様々で、特にアジアンが多くて、あとはメキシカンも多いんですね。
ネパールだったり、スリランカだったり、スパイスを好んでる国のものが多かったんで、必然とそこのキッチンカーのチキンオーバーライスもそういう味付けだったりしたんですよ。
なので自分は最初にスパイスを使ったチキンオーバーライスを食べまして。
なんかそれを再現した方が、日本人に合うなって思ったのもあるんです。
だから一般的に知られているチキンオーバーライスとはレシピも違って、あんまり出てこないものだと思ってるんで、そこは一つこだわりですね。
あとは、季節、その日の天気によってスパイスの量や味付けを少し変えたりしてなるべく自然と調和するようにしています。
Starvingsさん
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ニューヨークのチキンオーバーライスは屋台以外にお店もあるんですか?
らき子
あります、あります。
そのハラルガイズさんがもともと屋台から初めて、ニューヨークの中でお店を出したんですよ。
そのハラルガイズさんが流行らしたっていうのもあるんですけど、チキンオーバーライスは結構一般的にはなってますね。
どこにでもありますし。
一応こだわりとしては日本人の良さなのかな、
自分が料理をしてきたんで、寿司っていうのもあるかもしれないですけど。
まだないものを伝えるというか広めたいっていうものに対して、例えば、いっぱいトッピングしてあって、原型をとどめてないようなものは一番最初でって名乗る以上はやる意味がないんですよ。
それはもう全然、正しくないかなって僕は考えてて。
だからほんとにニューヨークのクイーンズにあったその味を持ってきたいと思えば、足し算じゃなくてそれをしっかり再現することをやらないとってとこで。
なので、僕がやってるのは確実にそこであった、出会ったもので、なんかこう入れすぎるとかそういうのは今のところはまだしてなくて。
で、値段も同じぐらいの値段でやってますし、その雰囲気のまま広まってほしいんですよね。
自分らのこだわりは2点、忠実にチキンオーバーライスを再現することと、確実に広めたい。
とにかく大事なのは広めるって思ってるからにはまずはそのオリジナル、自分が見たものをちゃんと再現できるかどうかっていうのが、一番最初は大事かなって思って自分らのコンセプトとしてはそれを大事にしてます。
あと自分なりの挑戦ですね。
ほんとコロナでこんな時代になっちゃってますけど、家族時間が増える、いやでも家族がいる時間が多くなった。
そんな中で食を通してできることを考えてます。
家族みんなで食べてもらえるものだったりとか、自分らもものを作るだけじゃなくて、空間とかも計算していかないと、っていうのはやってきて思ったことではありますね。
Starvingsさん
スタービンズさんではオリジナル味の他に、ハーブソルト味のチキンオーバーライスもありますが、オリジナル以外は期間限定ですか?
らき子
その時期のものとして、出したいのはあるんですけど、結構好評いただいてるんで。
Starvingsさん
メニュー考案はお一人で考えていらっしゃいますか?
らき子
メニュー考案は基本的には僕がやっています。
ただ女性の感性も必要だし、ちょっと違う感性が必要だなと思った時は姉に聞いたり。兄貴に聞いたり。
全然その人のイメージとか舌の感覚が違うんで。
自分はこうだみたいな固くしすぎず、最終決定は自分でやりますけど、こういうのいけるなとか、こういうのどうだろうって話すようにはしてます。偏らないように。
Starvingsさん
チュロドーナツも美味しいですよね。シロップを染み込ませてあるんですか?
らき子
そうですね。
最初は冷やしてたんですよ。僕冷やした方が好きなんですけど、でもあったかいものはあったかいまま出てきてほしいなって料理の考えじゃないですけど、どっちで食べてもおいしいんですけど。
途中から志向が変わったというか、揚げたてが一番うまかったんですよね。
揚げたてでかけてあるのが一番うまくて。やっぱあったかいまま出そうって。
Starvingsさん
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名前の由来・キッチンカーについて
スタービンズという名前の由来を教えてください。
らき子
名前の由来は、自分がアメリカ行ったときに、最初に2つの言葉を覚えたんですよ。
一つ目がスパニッシュで「コモエスタ」だったんですよ。元気ですかって。
ともう一個が、「スタービング」っていう形容詞なんですけど、これがほんとに餓死する、お腹減りすぎちゃってどうしようもないみたいな状態を形容する言葉なんですけど、それを自分が初めて覚えた言葉がなんかこう印象に残ってたんで、たぶんあっちの人も教えてくれたのも、それだけ言えば誰か助けてくれるだろうってことで。
意味としては腹ペコたちみたいな意味なんですけど何とかズっていうのにしたかったんですよね。
そのこだわりと、スタービングって自分が一番最初に覚えた単語がそこだったんで。それが由来ですね。
Starvingsさん
キッチンカーを作るときのこだわりとかありますか。
らき子
こだわりは、白というか、清潔感があるように、保てるようにしてて。
白って結構やっぱり汚れるんですけど、そこはあえて、清潔感を出せるところではあるんで、そこは大事にしてるんですけどね。
清潔感と、あとは手作りですね。
ほとんど自分が中はいじってやってて、物を付けるにしても。
じゃないと人が作ったやつだとやり辛さがあるんですよね。
自分がやりたい高さだったりとか、それはやっぱ自分が厨房入ったらわかるんですけど、その高さだったりとかって仕事をやるのにおいて、時間食うことあるんですよ、低すぎたりとか疲れたりとか。
それは自分が今までの経験でこういうくらいの高さが欲しいなとかこういうテーブルほしいなとかっていうところを入れられるように、ほとんど自分らが中作ってます。
Starvingsさん
すごいですね、そしたら作ってもらった部分は外だけですか?
らき子
外だけですね。
もともとメロンパン屋さんだったんですよ。
オレンジっていうのもいいなって。
なんかニューヨークっていうとブルックリンづくりみたいな感じで、なんて言っていいかわかんないですけど、黒を基調にしたものが多い印象ですよね。
僕はそういうのがちょっと入りずらいんですよね。
なんかカチンとしすぎちゃってるし、人が寄る、寄りたいっていうか人が寄りやすいことを考えないといけないんで。
別に黒が悪いとかじゃなくて、自分は黒が気に入らなかったんですよね。
かっこいいんですけどね。
なんかラクダとかもついちゃってますけど。
これはもう前の人の名残なんで。
Starvingsさん
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色味とかベースカラーはそのまま活かしているんですね。
らき子
そうですね、もう全然前の人のなんで。
中とか、照明の色とか、明るさとかはこだわったりとか。
そういうところで、ちょっとアメリカンなものを使ったりとかってとこは忘れないようにやっています。
Starvingsさん
中のキッチン部分はどのくらいの期間をかけて準備されたんですか?
らき子
中は2か月くらいかかってますね。
仕事しながら。今も寿司屋やってるんですけど。
それをやりながらなんでどうしても時間かかっちゃったんですけど。
Starvingsさん
出店場所はどういった形で決めているんですか?営業とかされているんですか?
らき子
出店場所はそうですね。
あとは実家が助産院なんですけど、そのお客さんが声かけてくれたりとか。
結構いろんな人見てくれるんで、場所は色々試してます。
Starvingsさん
最後に今後やっていきたいこと、将来の展望を教えてください。
らき子
将来の展望は、キッチンカーが増えてほしいんですよね。僕としては。
自分らがまだ駆け出しなんですけど。
いろんなキッチンカーがあって、そういう町であってほしいし、キッチンカーってまずこの場所選びがどうしても大変なんで、そういうところを市町村が見える化っていうのかな、使いやすい街にしてもらいたいし、それに対してちゃんとキッチンカーが集まってほしいですね。
アメリカンやってるのはたぶん僕らだけだし、寂しいですよね。
張り合いとかじゃなくて、単純に自分らだけになっちゃってるんで。
もちろんあとはチキンオーバーライスっていうのをやるからには広めたいってあるんですけど、そこはまず、自分らの目標は最終的には、店持てればなって思ってます。
自分は寿司屋を持ちたいですけど、これはこれで。
スタービンズはスタービンズで生きててほしいですからね。
Starvingsさん
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ありがとうございました!
スタービンズさんは衛生面や安全面について、しっかりとした対策をされていました。
「当たり前のこと」としながらも開店前の掃除は徹底的に、ピカピカに磨き上げられたキッチン。
けがをしないよう、安全にお客様にお届けできるよう、安心して食べてもらえるよう、家族みんなで確認しながら運営されています。
食に対するこだわり、お客様が食べる空間までも考えているのは、寿司職人さんならではの想いが詰め込まれていましたね。
ニューヨークのチキンオーバーライスは地区によって味が様々。
スタービンズさんのチキンオーバーライスはスパイスを使ったクイーンズ区のレシピを再現されているので、自分で作ろうと思ってレシピ検索してもなかなか出てきません。
季節や気候によってスパイスや味の調整もしているとのことで、ベテランの料理人だからこそできる技ですよね!
スタービンズさんでしか味わえないチキンオーバーライス!
一度食べたらはまりますよ〜^^
スタービンズさんメニュー
スタービンズさんのメニューを一部ご紹介します!
スタービンズさん出店情報
11月イベント出店情報
11月14日(日曜日)DOG RUN KAMISU
他の曜日は、スタービンズさんのインスタグラムでお知らせがあります。
\スタービンズさんインスタグラムはこちら/